「コールサック」（石炭袋）118号 2024年6月1日
定価：1,650円（送料込）
目次
扉詩 末松努 山頂の龍
特集１ 『又吉栄喜の文学世界』刊行記念シンポジウム
『又吉栄喜の文学世界』刊行記念シンポジウム 又吉栄喜をどう読むか
第一部 基調報告：又吉栄喜をどう読むか
呉世宗 シュルレアルかエロスか―又吉栄喜初期作品から考える
柳井貴士 沖縄をめぐる戦争と文学―又吉栄喜の戦争表象
第二部 パネルディスカッション：又吉栄喜の文学世界
登壇者 岡本勝人／国梓としひで／富山陽子／高柴三聞
コーディネーター 大城貞俊
総合司会 嘉手川伸子
特集２ 神谷毅小詩集『邂逅 キャンプシュワーブ前』七篇
邂逅 キャンプシュワーブ前
魂呼び
煽られる道
郷愁・残波岬
海砂の終焉
ガマフヤー
笑顔に逢いたい
詩 Ⅰ
永山絹枝 能登よ 能登よ／能登のなみだ／大地の復活を
天瀬裕康 原爆歌人と名号三十万
山﨑夏代 見えない
みうらひろこ メロスは走って来なかった
堀田京子 追悼詩 星野富弘さん
高細玄一 最後の仕事 望月道子さんが繋いだもの
宮川達二 突とつ哨しょう山ざん―カタクリの花に寄せて
東梅洋子 うねり さびしい／うねり かの日／うねり 熊と鹿／２０２４年１月のうねり／つぶやき
酒井力 忘却の譜
鈴木正一 果報の合掌／消えうせた結
坂本梧朗 ＣＭのない世界
青木善保 ある教師の追想
弟子丸博道 世界を浮遊してみてごらん
詩 Ⅱ
藤谷恵一郎 子鹿／見送る／対生成／風が届けたところ／農婦
勝嶋啓太 妖怪図鑑「白虎」
熊谷直樹 妖怪図鑑「朱雀」
風守 幻想ラジオ
高柴三聞 失念
淺山泰美 夢の市場で
方良里 或る男 Ⅳ／或る男 Ｖ／或る男 Ⅵ
あべ和かこ 烏賊ロケット
村上久江 心して歩めよ
原詩夏至 エボシ岩／湘南
植松晃一 桜道の対話／ノスタルジア ピアソラ「アヴェ・マリア」に
詩 Ⅲ
狭間孝 時計／ほとけのざ
近藤八重子 心に響く言葉／保護猫
小山修一 茶揉み／うたう／夫婦糸
石川樹林 雪の中のカラス
青柳晶子 水のほとり
千葉孝司 いつかの明日／世界は重層的に出来ていて
外村文象 ヨーロッパで花に出会う／池に写る影／デイサービスの日々／老いては子に従い
柏原充侍 どもる男／扉をひらけば／生まれてきてくれてありがとう／しあわせ（風かぜ
羽島貝 窓、開け放ち飛び込むもの。／抱え込んだものたちよ／道行くことを選んで
よしのけい 散歩
座馬寛彦 籠球にことよせて
久嶋信子 にほんの木
水崎野里子 Let’s Cross the Rainbow 虹を渡ろう
日野笙子 砂の起源
鈴木比佐雄 残波岬のガジュマルとアダン
俳句・短歌・狂歌・作詞
俳句時評 鈴木光影 科学と文学の境界を軽やかに横断する
太田土男著『季語深耕 まきばの科学 牛馬の育む生物多様性』を読む
俳句 岡田美幸 風光る
松本高直 花粉光環
福山重博 小さな大声
原詩夏至 戴冠
水崎野里子 桜咲く
鈴木光影 花の雲
堀田京子 つぶやき句集／モノ申す 金子勝氏の講演を聞いて
短歌 大城静子 春嵐
岡田美幸 未知の道行く―ルポタンカ・失業からの再生
原詩夏至 海色の椅子―「現代短歌舟の会」吟行（２０２３・10・28）より―
水崎野里子 水仙記
よしのけい アニマルウエルフェア―スーパーに並ぶパック詰め生肉からおもうこと
村上久江 刻にはこばれ
福山重博 炊き込みご飯
座馬寛彦 臆病
和歌 水崎野里子 卒塔婆小町
短歌時評 座馬寛彦 「あの日」と地続きの今
狂歌 高柴三聞 狂歌八首（令和６年１月から３月まで）／ちょっとおまけ
作詞 牧野新 ありがとう木更津の海／ラップ Ⅹのつぶやき
詩 Ⅳ
現代詩時評 原詩夏至 蟬の来し方、とんぼの行方
詩誌評 植松晃一 無常と忘却に抗して
詩集評 岡本勝人 連載 詩集評（七）
高柳誠詩集『輾転反側する鱏たちへの挽歌のために』（ふらんす堂）
にみる「マニエリスム」的思考と展開について（最終回）
小詩集 高橋郁男 『風信』三十四―兼・掲載の変更について
石川啓『亡き石川スキ子伯母への短詩集』
『Minagawa Dolls』 （２）三篇
成田廣彌 『令レイ和ワ五年十二月から六年の二月にかけての歌』
堀田京子 『今夜はなんだか眠れない』八篇
佐野玲子 『いのちのめぐり』
メアリ・ゲビン 作／翻訳 ： 安俊暉『Blossoms of the Heart 心の花』
エッセイ
宮川達二 ノースランドカフェの片隅で 文学＆紀行エッセイ 第四十回
詩「お茶の水」 ―詩人永瀬清子と「その人」を巡って―
鈴木正一 和解
趙南哲 二冊の本の読者の感想を基調にした協奏曲
原詩夏至 ネガティヴ・ケイパビリティと「鱶
淺山泰美 田村滋先生を悼む
日野笙子 追憶の彼方から呼び覚ますもの（13）
青春のアリアドネの糸―萩原朔太郎と朝鮮人追悼碑
評論
長谷川宏 言霊のきらめき―福田淑子歌集『パルティータの宙そら』
山下善明 迫り来る核の劫火と日本―二〇二三年・夏―
中津攸子 万葉集を楽しむ 十八 万葉集編集の真の意義
黄輝光一 「差別問題」は、未熟なる人類の最大課題！
永山絹枝 国分一太郎の思想的変遷をみる（７）―過ちを受け容れ 前に進む①―
星清彦 鳥取の女流作家田中古代子とその娘の幼年詩人 田中千鳥について（一）
鈴木比佐雄 古里「武蔵野」を奏でる三千行もの抒情・存在 論的な思索詩
安俊暉英日詩集『MUSASHINO／武蔵野』（水崎野里子訳）に寄せて
平敷武蕉 野ざらし延男論（２）―現代俳句の新しい地平
鈴木比佐雄 若松丈太郎の詩文と「ネクロポリティクス」ジェフリー・アングルス／
Jeffrey Angles「Our Fukushima, Our Earth:Nuclear Protest Poetry Following
Fukushima／私たちの福島、私たちの地球：フクシマ後の原子力抗議詩」に寄せて
小説・戯曲
小説時評 宮川達二 立原道造―『盛岡ノート』『長崎ノート』を巡って―
小説 玉木一兵 仮声勅語～背なの戦場から
牧野新 きまぐれなドゥーチェ
富永加代子 楽園の扉（４）
書評
髙田正子編著『黒田杏子俳句コレクション３ 雛』
武良竜彦 『黒田杏子俳句コレクション３ 雛』を読む
高浦銘子 「分類」によって見えてくるもの
髙田正子編著『黒田杏子俳句コレクション４ 櫻』
後藤憲子 櫻のように生きつづける杏子俳句
東國人句集『白熱灯』
亀山こうき 鋭く尖って、丸いもの
森須蘭 異端児の行方
天瀬裕康詩集『叫魂から永遠平和へ―大竹市の歴史・産業・地域文化』
おくやまなおこ メメント・モリ（memento mori）「死ヲ想エ」
―こうして一条の光がさしこんでくる―
趙南哲 夥しい犠牲を忘れた繁栄は「虚夢」と断じる医師
坂井一則詩集『あなめあなめ』
中久喜輝夫 坂井一則詩集『あなめあなめ』の世界―原点を探る旅―
太田土男著『季語深耕 まきばの科学 牛馬の育む生物多様性』
鈴木牛後 「まきば」への誘い
金利惠句集『くりうむ』
三島広志 二つの国と言葉の狭間で
趙南哲著『評伝・金芝河とは何者だったのか』
金田久璋 『評伝・金芝河とは何者だったのか』の詩と真実
おくやまなおこ詩集『無伴奏曲集―あなたとわたし』
池下和彦 内実と形式とのハーモニー
永山絹枝詩集『世界のどこかで（上） 長崎・広島、シルクロード、アジア、アフリカ編』
万里小路譲 人類愛と平和への祈願
公募趣意書
『広島・長崎・沖縄からの永遠平和詩歌集 ―報復の連鎖からカントの「永遠平和」、賢治の「ほんとうの幸福」へ』
編集後記 鈴木比佐雄
鈴木光影
座馬寛彦
羽島貝
